大人になったら子供になれた

 

子供の時は、人に甘えることは迷惑になることだと思ってた。

自分のことは自分で。1人でも生きてはいける。

そう考えて生きていた。

 

実際、1人は好きだったし、ある程度のことは自分でこなすことができた。

でも、今考えると、常に気を張っていたし、強がっていたと感じる。

 

タイトルの"子供になれた"というのは、人に甘えることができた、に等しい。

大人になるにつれて、年上の人間と関わることが多くなり、最近では学校に行く以外では常に年上の人と接していることに気づいた。

それがどうして、子供になれたということになるのかというと、年上の人は、私を自分の子供のように可愛がってくれるから。色んなものを与えてくれるから。そう感じた。

そう考えられるようになったのは最近で、前までは子供扱いされることに抵抗があった。だから、強がっていたし、全部自己処理しようとしていた。今思うと可愛くない子供だ。

 

大人になるにつれ、勝手に子供になれなくなって、やっと子供扱いされることへの幸せに気づくことができた。

 

今はとても生きやすい。

やることをやれば、ある程度人に甘えても許してくれる。

猫をかぶれば、甘やかしてくれる。

 

今まで気を張っていた分、手を抜いているような感覚になる時もあるが、これが生きる術なのかもしれないと考えられるようになった。

 

こんなにも幸せで、楽で、生きやすい世界があるなんて、子供の時に知っていたらもっと違う生き方が出来ていたのかなとも感じた。

 

今の私が一番好きだし、私らしいと感じるけれどね。